さぽろぐ

日記・一般  |札幌市中央区

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2020年09月25日

今日の一冊

いわた書店の一万円選書、今回はコレです。



アメリカの、87歳の元刑事が主人公の
たぶんジャンルとしては”ハードボイルド”になると思われるミステリ。

・・・う゛ーん、これは個人的にはちょっとイマイチだったかなー。
主人公は、”自分で自分の認知症を不安に思っていて、
(でも、本編中ではそれほど”呆け”の進んでいる描写は無い)
まぁそれなりに持病はあって、体力的にはだいぶおぼつかなくなってきた”
口と性格の悪い爺さん(^^;)で。
それがその困難にもめげず、巻き込まれた事件を解決(最終的には銃で)するところに
カタルシスを感じさせようとしているんだと思いますが、
ちょっとシチュエーションが突飛なのと
何というか、原文のニュアンスを伝えて訳すには
ニホンゴはあまり向いていない文章なんじゃないかな-、という感じ。
(要するに、日本語の文章としては何となく違和感がある)

ところどころ、例えば孫のニックネームを毎回わざと間違えて呼ぶ、とか
ちょっと昔の喜劇映画っぽいくすぐりなんかはけっこう笑えたりするんだけど。

一番「あれっ?」と思ったのは、
(これはあまりネタバレにまではならないと思うんだけど)
主人公がラスボスを斃した後で、”そのラスボスが事件の真犯人だったということを
どうやって周囲に認知せしめたのか?”がまるっきり抜けてるとこですな。
そこが無いと、主人公はただの殺人犯で終わっちゃう筈だと思うんですけどねぇ。

あと、些細なコトですが、タイトルのイミが良く分からなかった(^^;)

まぁ、もしご興味がございましたら。




  
Posted by Heychan at 22:45Comments(0)シナサダメ